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秋の彼岸法要(お斎について)

9月20日(土)に、浄覚寺本堂にて『秋の彼岸法要』が厳修されました
淨覚寺では、毎年春秋の彼岸の入りの日が法要が行われます。

 午前10時より浄土三部経の「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」の三巻をおつとめしました。勤行の後は住職の法話と続き、みなさんで「お斎(おとき)」をいただきました。私たちは普段「お斎」を法要や法事のときにいただきますが、「お斎」とはそもそもどういう由来があるのでしょうか。

 「お斎」とはサンスクリット語の「ウポサタ(清浄)」から由来しているそうで、そもそもは修業中の僧侶が午前中にとる食事のことでした。当時の修行僧は、その午前中の食事が一日の最後の食事だったそうです。

 それでは現在法要や法事でいただく「お斎」はどういう意味をもつのでしょう。それは、私たち人間にとって食べることとは、同時に他のいのちを奪うということです。つまり、私たちが生きていけるのは、はかりしれない多くのいのちによって生かされているのです。ついつい、私たちは「自分」のちからで「自分」のための人生を生きているように思ってしまいますが、お斎をとおして、日常忘れがちな食べる(生かされる)ことの意味を見つめなおし、仏法とのご縁の深きことを喜ばせていただく機会として、ありがたくいただくのです。「お斎」もただの会食ではなく、大切な仏事なんですね

 この度の法要のお斎当番は「東入部・脇山」方面の御門徒の方たちでした。とても美味しい精進料理をおいしくいただきました。また、まだまだ残暑が続く中、約50名のご参詣をいただきました。

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浄覚寺学習会「瑞華塾」

 淨覚寺では、毎月第1金曜日の夜に学習会「瑞華塾」を開催しております。堅苦しくない雑談のようなスタイルで、浄土真宗、また仏教を学んでいきます。
 どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお越しください。

今月は…
 9月5日(金)  20:00~  於 淨覚寺
 みなさんのご参加をお待ちしております。

「親鸞」連載スタート!

西日本新聞ホームページより>

 西日本新聞朝刊で、9月1日から五木寛之・作、山口晃・画の小説「親鸞」が始まりました

 混迷と激動の時代を疾走した巨人、親鸞。その苦悩は今の私たちと同じ悩みであり、その決断は現代の闇を貫きます。新しき人間・親鸞の画期的な人間像を活気にみちた青年期から描く著者渾身の長編小説です。ご期待ください。

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作・五木寛之氏の言葉
 ひさびさの新聞連載なので、不安もあればプレッシャーもある。しかも主人公は親鸞だ。時代は激動の中世である。作者としては武者ぶるいを禁じえない。とことん判(わか)りやすく、明日がまちどおしいような面白い作品を書こうと思う。できればそこに、いくばくかの深さも欲しいと願うのだが、それは傲慢というものだろうか。

五木 寛之氏(いつき・ひろゆき)
1932年、福岡県生まれ。
戦後、朝鮮半島より引き揚げ、のち早稲田大学露文科に学ぶ。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人 賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年「青春の門 筑豊編」ほかで吉川英治賞を受賞。81年より休筆して龍谷大学に学ぶ。2002年菊池寛賞受 賞。近著は「百寺巡礼」「私訳 歎異抄」など。


画・山口晃氏の言葉
 五木さんに「自由にやってください」とおっしゃっていただきましたので、そのように致したく存じます。本文とつかず離れず、描かずもがなの事は省き、読者の方の助けと楽しみとなるような絵を、二割三分の打率で描き出せたらと存じます。……低すぎますでしょうか?

山口 晃氏(やまぐち・あきら)
1969年、東京生まれ。群馬県桐生市に育つ。
 96年、東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油絵)修士課程修了。2001年、第4 回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞。日本の伝統的手法と現代風俗とを融合した作品などが国内外で高く評価され、幅広い分野で制作活動を展開中。