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おかげさま

 トピックスばかりではなく、時々はプチ法話も紹介していこうと思います。まず最初は、昨年の寺報にも掲載しましたが、「本願寺新報」からの抜粋でございます。

「もうかりまっか」
「ボチボチ出んなあ」
大阪定番のこの挨拶に続いて必ず出てくるのが、

「おかげさん」

 自分の近況などを尋ねられると「おかげさんで、家族もみな元気で・・・」「おかげさんで、商売のほうもあんじょうに…」といった具合で、大阪をはじめ関西では現在も日常的に使われています。実は大阪と浄土真宗はとてもゆかりが深いのです。

 大阪のシンボル・大阪城といえば、豊臣秀吉を連想しますが、もともとは石山本願寺があった所です。また大阪のメインストリート・御堂筋は、東西本願寺の両別院(御堂)がこの通りにあることから名づけられているのです。このように古くから浄土真宗の盛んだった大阪で、枕詞のように「おかげさん」が使われているのは、その信仰が強く影響したであろうことは想像に難くありませんね

 さて、その「おかげさま」ですが、「」に丁寧に「」を付け、さらに「さま」まで付けています。同様の表現に「お釈迦さま」「お殿さま」「お医者さま」がありますが、要するに最上の敬いを示す表現といえるでしょう。表には見えない陰なる力、はたらき、自分以外の多くの人やものから受ける恵みや協力に対し、心から感謝する言葉です

 では「おかげさま」の反対は何でしょう。そう、「当たり前」「当然」ですね「オレはこれだけ頑張っているのだから、これぐらい当然だ」の世界です。単純にいうと「おかげさまは感謝の世界」「当たり前は不平不満の世界」といえるでしょう

 怒っても二十四時間、笑っても二十四時間。「おかげさま」の人生か、「当たり前」の人生か、選ぶのは他でもない私自身です


(本願寺新報第2950号より)

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